いびき・無呼吸症候群

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風邪をひいて鼻が詰まっているときや疲れているとき、お酒を飲んだときなど、一時的にいびきをかくことは、誰でもあることです。しかし、眠っているときに常に大きないびきをかく場合は、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる病気の可能性があります。
糟屋郡志免町の森塚内科クリニックでは、慢性的ないびきに悩む方の治療を行っています。

いびき・睡眠時無呼吸症候群apnea syndrome

いびきは、寝ている間にかくものです。そのためご自身には自覚症状がないケースも少なくありません。しかし、しっかり寝ているのに日中に眠くなってしまう場合や、十分な睡眠時間を確保しているのに疲れが取れない場合などは、寝ている間に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

こんなお悩みありませんか?

こんなお悩みありませんか?

  • しっかり寝ているはずなのに、日中眠くなる
    十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、日中に眠くなることはありませんか?昼間に眠くなってしまうと、仕事に集中できなかったり、運転中に強い眠気に襲われたり、日常生活に支障をきたす可能性があります。これらの原因は、いびきにあるかもしれません。いびきをかいていると、眠りが浅くなってしまうために、睡眠時間は長くても慢性的な睡眠不足に陥っているケースがあるのです。
  • 家族からいびきが大きいと指摘されている
    寝ている間にかくいびきは、自分では気が付かないケースがほとんどです。そのため、家族と一緒の部屋で寝ている場合、いびきが大きすぎて眠れないと家族から指摘され、いびきに気が付くことも少なくありません。
  • いびきが心配で外泊をしたくない
    寝ているときに大きないびきをかくと、一緒に寝ている人を起こしてしまう可能性があります。友人や家族と旅行に行く場合や社内旅行で同僚と相部屋になる場合など、いびきをかいてしまうのではと心配で憂鬱になってしまう人もいます。

いびきの主な原因

いびきの主な原因

寝ているときは、筋肉がゆるんで舌がのどの奥に下がりやすくなります。このとき、舌が気道をふさぎ、空気の通り道が狭くなってしまうために、周辺の粘膜を振動させて発生する音がいびきです。
いびきは次のようなシチュエーションで発生しやすくなることが分かっています。

  • 寝ている間に口呼吸になっている
    風邪をひいて鼻が詰まっている場合は、鼻から息ができないために口呼吸をします。また、疲れているときはより多くの酸素を吸入して疲労を回復させようと、無意識に鼻よりも多くの空気を吸える口を使った口呼吸になるケースが多くなっています。口で呼吸すると、鼻呼吸より多くの空気が一気に気道を通るため、いびきをかきやすくなります。
  • お酒を飲んでから寝ている
    お酒を飲むと、口周りの筋肉がゆるむために気道に舌が落ち込んで、気道を狭くします。そのため、寝る前にお酒を飲むといびきをかきやすくなります。
  • 喫煙の習慣がある
    たばこを吸っていると、鼻やのどの粘膜に炎症を起こしやすくなり、腫れたり、むくんだりします。そのため、喫煙の習慣がある人は気道も狭くなり、睡眠中にいびきをかきやすくなります。
  • アレルギー性鼻炎や花粉症がある
    アレルギー性鼻炎や花粉症の症状が出ている場合、鼻やのどの粘膜が炎症を起こして、気道が狭くなっています。また、鼻が詰まっているために口呼吸になりやすく、鼻炎や花粉症の症状があるときはいびきをかきやすくなります。
  • 高い枕を使用して寝ている
    枕が高いと頭が持ち上げられるために、自然とあごを引く形となり、のどが圧迫されて気道が狭くなってしまいます。気道が狭くなると、いびきをかきやすくなります。
  • 肥満によって首の周りに脂肪がついた
    太ると身体全体に脂肪がつき、首の周りにも脂肪がつきます。首周りに脂肪がつくと、脂肪によって気道が圧迫されるため、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。また、肥満になると舌の周りにも脂肪が増えるといわれており、舌が大きくなって気道をふさぎやすいこともいびきの要因になると考えられています。

本当は怖い?睡眠時無呼吸症候群

本当は怖い?睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に大きないびきをかく人の中には、いびきをかくと同時に呼吸が止まってしまっている人がいます。睡眠中に呼吸が止まってしまい、身体の低酸素状態が発生する病気を睡眠時無呼吸症候群といいます。
10秒以上呼吸が止まる状態を無呼吸といい、睡眠中、1時間に5回以上の無呼吸状態がみられる場合を睡眠時無呼吸症候群と診断します。睡眠時無呼吸症候群は、肥満や喫煙などの習慣によって気道が狭まることや、加齢などによって舌が気道に落ち込みやすいことが原因で起こります。また、あごが小さいために骨格的な問題から、睡眠時無呼吸症候群になるケースもあります。
睡眠時無呼吸症候群は放置しておくと、睡眠の質が低下してしまうため、日中に強い眠気に襲われる可能性があります。そのため、慢性的な睡眠不足から居眠り運転を起こし、重大な事故につながる恐れがあります。また、睡眠中に脳や心臓、血管などが酸素不足の状態になるため、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化などの合併症を引き起こすリスクも高くなります。
いびきだからと軽く考えていると、事故やその他の病気を招く恐れもあるため、睡眠時無呼吸症候群を疑う場合には早めに治療を受けるようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、次のような症状がみられます。
<睡眠時>

  • いびきをかく
  • いびきがしばらく止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める
  • 呼吸が止まる
  • むせる
  • 息苦しさを感じる
  • トイレに起きる
  • 寝汗をよくかく

<起床時>

  • 口の中が乾いている
  • 頭痛がする
  • 疲れが取れず、身体が重たい
  • 睡眠不足を感じる
  • なかなか起きられない

<起きているとき>

  • 強い眠気を感じる
  • 集中力が持続しない
  • 常に疲れた感じがある
  • 身体がだるい
  • 記憶力が低下したと感じる
  • 運転中に居眠りをしかけ、ヒヤッとしたことがある
睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群の治療法には2つの治療法があり、糟屋郡志免町の森塚内科クリニックでは、患者さまの症状に合わせて適切な治療を提案しています。

  • CPAP(シーパップ)療法
    CPAPは、寝るときに鼻にエアチューブ付きのマスクを装着し、気道に空気を送り続けることで強制的に気道を広げ、無呼吸を抑える治療法です。CPAP療法は睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療法であり、日本はもちろん欧米でも広く用いられています。
  • マウスピース療法
    軽度な症状の場合に用いられる治療法です。睡眠時に下あごを上あごよりも前に固定させるマウスピースを装着することで、気道を確保し、いびきや無呼吸を防ぎます。軽度の睡眠時無呼吸症候群には効果が期待できますが、重症の場合は十分な治療効果を得られないケースもあるため、重症度を把握したうえで適切な治療法を選択することが大切です。

睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと、眠っている間に呼吸が妨げられることがなく、しっかりと眠れるようになるため、日中に強い眠気を感じることが少なくなります。また、睡眠によって疲労を回復しやすくなるため、日中の集中力の低下や倦怠感も緩和できます。さらに、睡眠時に脳や心臓にもしっかりと酸素が供給されるために、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも抑えることが可能です。
日中に強い眠気を感じたり、家族からいびきを指摘されているような場合は、当院までお気軽にご相談ください。

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